2011年9月22日木曜日

Personal Leadership & Successの内容

リーダシップの授業であるが、これは全く毛色が違う。様々なテクニックを使って人や組織をコントロールすることではなく、自分の人生を人格を含めてどう運営し作り上げて行くか(Personal Leadership)、ということに焦点が当てられる。むしろ、人生の成功において必要なリーダシップは、他人を導くことではなく、自分を導くことである。突き詰めれば、リダーシップを身につけることとは、人生とは何か、幸せとは何か、ということに真摯に向き合い、その追求を自分の人生の中で実践していくこと、ということになる。

<人生の成功と幸せな人生>

まず、人生にとっての成功とは何か、を定義する必要がある。国や時代、人によって様々と思いがちだが、多くの人が共感でき、普遍的な成功の条件というのは比較的容易に設定できる。人生にとっての成功とは、

・幸せであること
・人間関係が充実していること
・健康であること
・従事している事柄に対して最大のパフォーマンスを出せること

である。次に幸福について考えてみよう。最近のとある研究では、幸福(Happiness)は以下の式で表せる。

Happiness = S + C + V

S: Set point, 幸せについての考え方 (50%)
C: Circumstances, 生活の状況(10%)
V: Voluntary control, 自分の裁量度合いの大きさ(40%)

括弧の中の数値は、幸福度合いに対するインパクトである。Cの「人生の状況」は、人が感じる幸福度に10%程度しか影響を及ぼさないのであるが、多くの人間は生活の状況を改善しようと必死に多くの労力を使う。これこそが「幸せのラットレース」とも言える終わり無き泥沼地獄になる。この項目を一つ一つ掘り下げて行こう。

<成果を求める人生 vs. 価値観を貫く人生>

まず一つ目のS(Set point of happiness)について。幸福を手に入れるにおいて、次の二つのどちらの考え方が望ましいだろうか?

A: 私は他人に成功していると見られる必要がある。つまり、幸せを感じるためには、他人の承認が必要である。他人の承認こそが、私の人生における選択や行動の基準である。

B: 私は私自身の道を作り、それに沿って生きる。私の人生は、他人の承認は必要なく、自分の選択や行動に影響を及ぼさない。

人が承認をするゴール(例えば金銭や名声)を設定し、その成果を獲得する。残念ながら、これでは幸せは手に入らない。一つクリアすれば、また次の成果が欲しくなるし、欲が次の欲を生む。また、成果が獲得できなければ、酷く落胆することになり、非常に浮き沈みの激しい人生である。一方で、自分のInncer Coreを見つめて、それに従って毎日を生きれば、何を手に入れた(持っているか)ではなく、何をしているか、を基準に生きることができる。

目標を設定する場合は、自分の人生の価値観に沿って生きることが先で、その中で目標を設定する。注意すべきは、目標は以下の二種類がある。

外面的な目標:金銭的成功、社会的名声や認知、肉体的魅力の向上

これらは、不安、落ち込み、不健康という要因に強く関連してしまい、幸せを遠ざける要因となる。

内面的な目標:個人の成長、社会に対する貢献

これらは、まさに幸福や健康といった要因と強く関連する。

つまり、幸せを得るためには、自分の人生の価値と人生を一致させること。目標を設定する場合は、内面的な目標を設定することが幸せを手に入れる人生となる。結果よりも課程や努力が大切である、という思考が重要になってくる。

これは偉人達の発言でも見て取れる。

人生における満足とは、努力自体にあり、目標の達成にはない。自分の価値観を信じ、成功の期待も、失敗の恐れも持たず、ひたすら努力すれば幸せが得られる(ガンジー)。勝利や成功を目指さず、真実や自分の心の光に向かって生きてきた(リンカーン)

次回に続く。

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